2023年7月12日〜10月2日に東京の国立新美術館で行われた「テート美術館展光―ターナー、印象派から現代へ」に行ってきました。
今回はテート美術館展の感想や行ったからこそ分かった良かった点・残念な点、おすすめの人、周辺のオススメスポットまで詳しくご紹介します。
東京の展示は見れなかったという人も2023年10月26日~2024年1月14日までは大阪中之島美術館で行われているので、是非ご覧ください。
テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代への感想!
ターナーの作品が良かった!
テート美術館展にいって良かったのは何といっても、ターナーの作品をゆっくり見ることができたことです。
ターナーな油彩は知っていたし、テレビ番組「新美の巨人たち」でも特集されていたのでみたことある方もいるかもしれません。ロイヤルアカデミーで講師をしていた時の直筆の教材まで展示されていましたよ。
日本でこんなものを見られるなんてとても貴重な時間を体験でした。
テート全体を持ってくることは出来なくても、データの常設展では何をテーマにしているのか?テートのキュレーターがなにを伝えたいのか?が凝縮されているようでした。
特に印象に残っている展示
ターナーが、ナショナルロイヤルアカデミーの講師をしていた40代前半で描いた教材が特にすごかったです。
鉛筆だけで描かれており、視点から見る光と影の位置を解説したもので、今回は43点が来ていたが、実際には300点以上あるんだとか。
芸術として、魂の赴くまま、心揺さぶられるまま表現するのと対照的に、ターナーがいかに緻密に数学的に計算して作品を残したかがわかる連作でした。いろいろな画家の作品を見て来ましたが、もっともロジカルな芸術でした。
テート美術館展全体の感想!
とにかくターナーの作品をゆっくり見ることができて良かったです。
ターナーな油彩は知っていたし、テレビ番組でも事前に特集されていたが、ナショナルロイヤルアカデミーで講師をしていた時の直筆の教材まで展示されていたので、日本でこんなものを見られるなんて貴重な時間を体験でした。
ロジカルに芸術を解する人があの時代にいたことが素晴らしいと思いました。連作として画集にしたら、今の美術教育にも使えると思います。
テート美術館展行って良かったです!
テート美術館展の少し残念だった点
実際に行ってみて少し残念だったのはターナー中心の展示会かと思っていたので、ちょっと期待ハズレではありました。
実際はテート美術館が力を入れている現代アートや光の技術物が大半を占めています。
ここは私はあまり面白くなかったです。でも視覚や脳内処理を解析して光の原作を提言したのがゲーテだと知り驚きました。
そういう意味では光をテーマにしていたのか、というのは見ないと納得できないラインナップだった思います。
テート美術館展はどんな人におすすめ?
テート美術館展がおすすめだと感じる人は以下の2つです。
- 美術論が好きな人
- 工業デザインをしている人
印象派、キュビズム、ルネッサンス、など画家や会派によらず、美術論が好きな人や工業デザインをしている人にオススメです。
画集作品として招いていないので、国立新美術館の2階だったのかと、見たらわかると思います。
なぜ企画ロビーではなかったのか?そういった門戸の広い展示だったので、子供から大人まで楽しめる、美術展というより企画物でした。
テート美術館展周辺のおすすめスポット
国立新美術館という立地から、館内のカフェもいいけれど、なんといっても客席数が少ないです。
館内で寛ぐよりサクサク歩いて赤坂か青山まで行ってお茶や食事をするといいかもしれませんね。
館内の3階にフレンチがあるのですが、残念なことに昼は予約できません。もし疲れたら、一階のフリースペースに座って自販機のドリンクを飲むくらいです。
青山に出るのが手っ取り早いし、いろいろあるのでオススメです。
テート美術館展の感想を総括!
「テート美術館展 光―ターナー、印象派から現代へ」の展示に足を運んだ感想をまとめました。
特に良かった点として、ターナーの作品の深みを感じられたことです。ただ、ターナー中心の展示会ではなかったのが個人的に少し残念でした。
それでも、アートや歴史への興味を持つ方、特に印象派や現代アートに興味がある方には強くおすすめしたい展示となっていました。
また、テート美術館展が行われていた国立新美術館の周辺はアクセスがいいので、一日を充実させることができますよ!